2010年12月23日

リボソームのアダ・ヨナット教授

現代化学 2010年10月号 p20−26
蛋白質の合成装置リボソームの構造と機能を解いた
アダ・ヨナット教授に聞く(2009年ノーベル化学賞受賞)
1939年生まれのイスラエルの女性。
1979年にリボソームの結晶をX線小角散乱法で電子顕微鏡
写真でとらえた。幼くして父をなくして、国の施設にも恵まれ
ない環境での達成に驚嘆する。インタビューしている東大の
学者の環境との対比が考えさせる。
難しそうなテーマだが群盲の一人として輪郭でも感じたい。
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2010年12月17日

AltmanもRNAの切断の研究

Enzymatic cleavage of RNA by RNA
Sydney Altman
1989年ノーベル賞講演
Cechと同時受賞だが、同じテーマで発表は先を越された。
アルトマンの方がデータは先に持っていたのに、RNAが
酵素作用を持つと踏み込めなかった。
we did not have the temerityと微妙な表現をしている。
Cechの研究はテトラヒメナという変な動物だったが、彼
のは大腸菌で一般的な生物学的現象という認識を与えた。
RNAがpre-transferRNAの5’と3’両側の端末を切って
tRNAに知る時に、切断部位の直前の配列を認識して切断する。
RNAはphosphodiester bondsだけを切断するそうだが、
その次に解決すべき問題だそうだ。
1989年の時点でそうでも現在不明かは解らない。
tRNAのクローバーのような2次構造は有名だが、3次構造の
理解も大事だ。
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2010年12月16日

CETPインヒビターの安全性

Safety of Anacetrapib in Patients with or at High Risk
for Coronary Heart Disease
C.P. Cannon and Others

December 16, 2010 - New England Journal of Medicine
2406-2415

CETPインヒビターはスタチンに対抗できる期待の新薬
として、ファイザーのtorcetrapibが注目されたが、
副作用のため撤退した。一方メルクからanacetrapib
が発表され、一時これも副作用が心配されたが、
なんとか乗り越え、論文がでていた。
今回はstatinで低下が不充分の症例に投与し
LDLは低下し、HDLは上昇し副作用はたいした
ことがないという。
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2010年12月13日

CechのRNA、splicing機構

1,
In vitro splicing of the ribosomal RNA precursor in nuclei of Tetrahymena.
Zaug AJ, Cech TR.
Cell. 1980 Feb;19(2):331-8.
1989年のノーベル賞をもらったCechチェックの研究。
原虫テトラヒメナはリボソームの研究のしやすい構造。
リボソームDNAからmRNAへの転写。
mRNAはエクソン、イントロン、エクソンの構造。
これをABC構造とする。
イントロンが抜ける前のRNAをpreRNA。
転写させると瞬間的にイントロン(介在配列、IVS)が出来る。
この反応はrRNAのnucleaseを阻害する物質を添加しても起こる。
RNA自身に切断作用がある可能性を指摘。

2.
In vitro splicing of the ribosomal RNA precursor of Tetrahymena:
involvement of a guanosine nucleotide in the excision of the intervening sequence.
Cech TR, Zaug AJ, Grabowski PJ.
Cell. 1981 Dec;27(3 Pt 2):487-96.
1の切断はMgやOHの付いたGuanosineの添加でおこる。
AB間の切断においてA部分末端の核酸の燐酸がOHの付いた
グアノシンに攻撃されて切断。燐酸付いたグアノシンが
B構造IVSの先端に移動する。OHはA部分の末端に残る。
次にOHの付いたA部分がBC間を攻撃して切断。
B構造はリング状になる。
末端にOHをつけたA構造エクソンと燐酸を先端にした
C構造エクソンが結合してスプライシングが完成する。
diesterization反応なのだそうだ。
これらの反応の物理化学は難解で能力不足。
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2010年12月09日

ADAMTS13とTTP

NEJM December 9, 2010 Vol. 363 No. 24
MGH カンファレンス TTP症例
W.D. Binder, et al

Von Willebrand factor (vWF)は血管内皮や巨核球で産生される
glycoproteinである。損傷出血の局所で血小板を凝集させたり、
第8因子を運んだりする。

ADAMTS13;
(acronym of "a disintegrin-like and metalloprotease
with thrombospondin type 1 motif no. 13")

metalloprotease とはproteaseの一種で活性基がmetal
金属(亜鉛やコバルト)
disintegrinとは、血小板凝集を阻害する蛇毒。
thrombospondinは血管造成その他に関係する物質で多種
あるが、そのれと似た構造を含んでいる。

Upshaw-Schülman syndromeは、先天性にvWFを分解する
作用のあるADAMTS13を産生できない。vWFは蓄積、巨大化
して、血管壁に血小板を凝集させ、TTPやhemolytic-
uremic syndromeを起こす。
血中にADAMTS13に対する抗体ができると、ADAMTS13が
低下しTTPやHUSを起こす。
従来は診断があいまいだったが、ADAMTS13の活性や
インヒビターが測れるようになった。

奈良県立医大の藤村吉博先生の解説は解りよい。
ttp://www.jsth.org.publications/pdf/tokusyu/19_3.358.2008.pdf

ADAMTS13の活性やインヒビターの外注
ttp://www.medience.co.jp/infomation/01.htmlの2006年6月

MGHカンファはSLEでADAMTS13の抗体+のTTP
posted by ヘフティー at 22:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月01日

シャイン・ダルガーノ配列

Terminal-sequence analysis of bacterial ribosomal RNA.
Correlation between the 3'-terminal-polypyrimidine sequence
of 16-S RNA and translational specificity of the ribosome.
Shine J, Dalgarno L.
Eur J Biochem. 1975 Sep 1;57(1):221-30.
mRNAのどこから読み始めるか?(細菌の話です)
リボソームの雪だるま型の頭の小サブユニット部分30Sは
16sRNAと蛋白部分からなる。
この16sRNAとmRNAの核酸配列にある相補性の
シークエンスがあり、その下流の最初のAUGコドンが
開始点になる。そのシークエンスを
シャイン ダルガーノ配列(SD配列)という。
AUGはメチオニンを示す。
posted by ヘフティー at 16:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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