2011年09月30日

アルツ研究の本命?Pin1を注目

Pin1に注目しよう。
Pin1というのは、propyl isomeraseで光学的異性体の
シスとトランスを変換する酵素で染色体が細胞分裂する時に
中央に並ぶ前に濃縮する、その濃縮に関係する点から
研究が始まった。それだけでも生物学的に重要なことで
あるが、活性化した蛋白質、つまり燐酸が結合した蛋白質に
結合する性質があった。
Pin1が結合するとその蛋白の処理、分解が亢進する。
アルツハイマーの原因として、燐酸化されたTauが蓄積し
paired helical filaments(PHFs)の説明になる可能性が
ある。
そうでなくとも、抗がん剤の作用機序、抗菌剤の作用機序などに
関係しそうで重要物質であることにかわりない。
勉強していきたい。
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感情と脳の部位

Curr Opin Neurobiol. 2002 Apr;12(2):169-77.
Neural systems for recognizing emotion.
Adolphs R.
Curr Opin Neurobiol. 2002 Apr;12(2):169-77.
happines,fear,anger,disgust,sadnessの表情の顔の絵を見せて
その時の脳の変化を電気生理学的に記録している。
脳のgyrusまでみているから、脳波や脳磁図ではそこまで
解からない?だろうから、開頭時に実験しているのだろうか?
文献がレビューなので細かい方法が解からない。
当然、脳のいろいろな部位が反応しているのだが、だから
どうだとも感じてしまい面白くない。
posted by ヘフティー at 17:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月28日

アルツハイマーとミトコンドリア

1,
The Alzheimer's disease mitochondrial cascade hypothesis.
Swerdlow RH, Burns JM, Khan SM.
J Alzheimers Dis. 2010;20 Suppl 2:S265-79. Review.
2,
The Mitochondrial Cascade Hypothesis for Parkinson's Disease.
Cardoso SM.
Curr Pharm Des. 2011 Sep 9.
3,
Evidence for sub-haplogroup h5 of mitochondrial DNA as a risk factor for late onset Alzheimer's disease.
Santoro A, et.al
PLoS One. 2010 Aug 6;5(8):e12037.
4,
Lack of association between mtDNA haplogroups and Alzheimer's disease in Tuscany.
Mancuso M, et al
Neurol Sci. 2007 Jun;28(3):142-7.

アルツハイマーのミトコンドリアが形態的に異常だったり、mtDNAに変異があったりする。
ミトコンドリアの異常がアポトーシスの異常を起し、アルツハイマーやパーキンソンに
結びつけるアイディアがある。
neurodegenerative deseaseではよくあることという考えもある。
mtDNAのある型とアルツの発生に有位差を認める論文もあれば否定する論文もある。
posted by ヘフティー at 11:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月25日

Saitohin

1,
A polymorphic gene nested within an intron of the tau gene: implications for Alzheimer's disease.
Conrad C, Vianna C, Freeman M, Davies P.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2002 May 28;99(11):7751-6.
2,
Saitohin, which is nested in the tau locus and confers allele-specific susceptibility
to several neurodegenerative diseases, interacts with peroxiredoxin 6.
Gao L, Tse SW, Conrad C, Andreadis A.
J Biol Chem. 2005 Nov 25;280(47):39268-72.

SaitohhinとはボストンでTauの研究者たちと協同研究していた
phDの遺伝学者でみんなに親しまれ尊敬されていたようだが
早逝されたのを惜しんで、tauに関連して発見された物質に
名付けた。わけの解からない物質で、tauのexon9とexon10の
間のイントロン9の中に存在するのだが、イントロンは消失
するのに、これだけは読み込まれる。ただ出来上がるTauの
中には存在しない。
このグループがアルツハイマーとの関係を指摘しているので
注目されているが、関係を否定する論文もいくつかあり、
宝物かもしれないし、ゴミかもしれない。
斉藤ヒンではなくて斉藤インだと思う。
posted by ヘフティー at 18:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

海馬とAD

1,
Place cells and place recognition maintained by direct entorhinal-hippocampal circuitry.
Brun VH, et.al
Science. 2002 Jun 21;296(5576):2243-6
2,
Distinct ensemble codes in hippocampal areas CA3 and CA1.
Leutgeb S, et.al
Science. 2004 Aug 27;305(5688):1295-8.
3,
Spatial representation in the entorhinal cortex.
Fyhn M, et.al
Science. 2004 Aug 27;305(5688):1258-64.

entorhinalから歯状体からCA3,CA1の回路に関する論文が
連続している。免疫学だった利根川進先生も脳の研究に
方向転換し、海馬の研究に参入している。この部分が
感情と記憶、学習の重要部位だと認識しての結果だろう。
まだ解明前の情報混乱期のようだ。

Nature. 2009 Jul 30;460(7255):632-6.
Presenilins are essential for regulating neurotransmitter release.
Zhang C, Shen J.
この論文があったので海馬の勉強そしたのであるが、
家族性アルツハイマーADはpresenillinの変異によってシナプスの
異常をきたすが、CA3からSchaeffer-collateralを通ってCA1の
このtrisynaptic pathwayの前と後のどちらを障害しているのか
調べたらpostsynapticだった由。
Natureの論文は有料だが、これはNIHが費用を出して無料配信を
しているので取り上げたが価値が解からない。
posted by ヘフティー at 18:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月21日

Papezのサーキット

1937年のPapezは猫の海馬に狂犬病の菌を注入した。
狂犬病の菌は、神経線維にそって広がるので、脳を
周回するので、最終的に海馬に戻ってきた。
これをPapez Circuitと呼び皮質の感情コントロールの
経路と考えた。
解剖を勉強しながらこれを考えよう。
海馬をタツノオトシゴの台の付いた像のようなものと
考えると、土台はentorhinal cortex臭内皮質と呼ばれる。
臭球の後ろにあるが、臭覚は扁桃へ行くが、こちらは
行かない。こちらは、海馬の外面に白い繊維構造の
Alveus白板と呼ばれる。海馬のトサカのような構造の
Fimbria海馬采。采というのは、武田信玄などが、
突撃などの指示をだす持ち物で采配の采。
海馬を土台であっる臭内皮質の間にある接着構造を
Subiculum海馬支脚という。
海馬の情報は神経線維で出来ているFimbriaから
Fornix脳梁から乳頭体から視床の核、さらに
内包を通り、Cingulate 帯状回に入り、その中に
ある神経線維のCingulum帯状束を通り、
Parahipocampal gyrus海馬傍回に入り、
海馬に戻る。
海馬の中ではentorhinal cortexからPerforant pathway
を通り歯状回からtrisynaptic hippocampal pathwayを通る
ルートと直接Alvear pathwayから海馬采に抜けるルートが
ある。
その後の研究でそれ以外のルートも見付かっているが、
これはこれでその後も否定されていないようだ。
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2011年09月19日

海馬の繊維回路

ブレーン出版;神経科学の基礎と臨床
脳のいろいろな部位についてシンポジウムのような?
講演会をしてそれぞれを本にしている。
その中の「大脳辺縁系」9人のスピーカー。
海馬は東大薬学の池谷裕二、京大の桜井芳雄、
府立医大の河田先生の講演が有益だった。
(繊維連絡)
*求心性繊維連絡
1)大脳皮質(広範な皮質から側頭葉を経て)
  →臭内野→(貫通枝perforant pathway)
→歯状回
  伝達物質はグルタミン酸
2)中隔→脳弓→海馬
  アセチルコリンやGABA
3)脳幹から
  腹側被蓋野(ドーパミン)青斑核(ノルアドレナリン)
  縫線核(セロトニン)から脳弓を介して
*遠心性繊維;脳弓
  白坂alveusを通り、海馬采からcorpusへ
*海馬内繊維回路
1)臭内野→貫通枝→歯状回の顆粒細胞
2)歯状回の顆粒細胞の軸索である苔状繊維はCA3の錐体細胞の
  尖状樹状突起に終わる。
3)CA3の錐体細胞の軸索のSchaffer側副枝はCA1の錐体細胞の
  尖状樹状突起に終わる。
4)CA1の錐体細胞の軸索は海馬支脚へ向かう。
5)ここから臭内野へ入る。
このように海馬内繊維回路は歯状回,CA3,CA1と3回
乗り換えるからtrisynaptic hipocampal pathwayと
言うらしい。
posted by ヘフティー at 23:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月18日

海馬の1

海馬について勉強しようと試みたが、進歩がないので
書きながら調べる。
海の神ポセイドンの乗り物であるhippocampusは
タツノオトシゴのような形にも見えるし、巻きかたが
アンモン貝にも見える。アンモン角の角とはよく
解からない。
(付記;ammonとはエジプトの太陽神でもあり、雄羊
の意味もあり、雄羊の角の形にも海馬が似ているらしい。
水牛の角みたいではある。
アンモニアとも何か関係あるらしい)
構造は大脳皮質の6層の外の3層だけに
なっていて、多形細胞層、錐体細胞層、分子層になって
いる。このバームクーヘンのようなものの端が巻きついて
サーフィンのパイプラインのようになる。この部分を
歯状回dentate gyrus(DG)という。口を開けたパックマンの
形で多形細胞層が歯並びのU字型になっている。
海馬の部位はDGの方からCA4,CA3,CA2,CA1の命名されている。
CAというのはcornu ammmonisアンモン角からきている。
その錐体細胞の情報のinとoutの経路pathwayだか、
circuitが重要らしいがそれが理解出来ていない。
CA1の出力繊維から、分岐が出ていてCA3につながり、
Schaffer collateralと呼ばれていてこれの理解が
当面も目標である。
言うらしい。
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2011年09月17日

医学書院「認知症」田辺、小坂の対談

医学書院;神経コレクションのシリーズ
「認知症」(臨床と病理)
レビー小体病の文献によく出てくる小坂憲司先生と田辺敬貴先生の
対談形式で症例を出して、臨床症状と解剖所見を対比している。
病気の入門と知識の整理が具体例で提示されている。
後半は珍しい症例の検討だが、かえってADなどの話のほうが
面白い。
posted by ヘフティー at 10:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月12日

CFTRと神経病理

cystic fibrosis(CF)の原因遺伝子であるCFTRの論文は
欧米雑誌にあふれている。2千人に一人も遺伝子保有者がいて
欧米人には切実な疾患であるが、日本では少ない。
CFTRのsplicingにTDP−43が関係するので、神経病理と
CFTRが関係あるだろうと、CFTRの論文をいろいろ読んだが
どうも関係無さそうなのでこの方向は中断することにしたが
足跡だけ残しておきたい。
CFTRはcAMPで活性化されるらしい。
cAMPと結合するNucleotide Binding Domeinが二つあって
NBD1とNBD2でこの内1のほうがCFにとって重要で
NBD1にある648番目のフェニルアラニンの欠損が
70%のCFの原因らしい。同様にNBD1の周辺の変異も
関係する。
CFTRはホルモンなど広くcAMP結合受容体の一種で
更に広く、ATP-binding cassete(ABC) transport superfamily
のメンバーらしい。この話はホルモンや液性因子の広大な話に
発展しそうなので、中断したしだいです。
posted by ヘフティー at 13:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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