2012年02月25日

山下由起子先生と幹細胞

1,
ニッチにおける幹細胞の非対称分裂のメカニズム
山下由起子
蛋白質 核酸 酵素Vol.51No.15(2006). 2306-2311
2,
ショウジョウバエ精子形成系における幹細胞非対称分裂のメカニズム
山下由起子
蛋白質核酸酵素 52(16), 2130-2135,2007
山下先生はスタンフォードからミシガン大学のstem cell研究所に
headとしてassistant profとして引き抜かれている。
欠点は年令が若すぎるだけのようだ。
ショウジョウバエのGSC(germ stem cell)はニッチであるHub細胞に
抱きかかえられる配置にある。
これを上下の位置関係にして考えると、ハブ細胞が上でGSCが
接触してぶらさがる。GSCが分裂期M期になった時、紡錘糸が垂直の
位置になる。M期以前の間期の時にGSCの中心体は核の上方に
ある。そこでGSCのS期に中心体も複製され二つになる。
元々の中心体mother centrosomeとdaughterが出来る。
motherはその位置に残り、daughterは核の反対側に移動する。
娘と母の中心体が染色体を引っ張って上下に細胞分裂が起こる。
上の母中心体を持つ細胞はハブ細胞に抱きかかえられたまま
なので、JAK-STAT経路で、ハブ細胞に教育され、stem cellになる。
下の細胞は教育がないので、細胞本来の分化にすすみ、精子形成に行く。
stem cellはマザコンらしい。
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2012年02月23日

中心体

今日の内容は自信がなくマユツバも考えて読んでください。
centorosome,中心体;centriole,中心小体;
MTOC,(microtuble-organizing center)
α-tublin,β-tubline,γ-tublin,δ(delta)tublin,ε(ipsilon)tublin
pericentriolar material,中心小体周辺物質
セントリン繊維;
微小菅の構造、これがわけが解からない。
αtublinと、βtublinの球状蛋白が二つ組んでセットになっている。
これが、黒真珠白真珠のように繋がって直線となっている。
βtublinの左??下にGTPの突起が出て、左列のβtublinの
右上を引っ掛ける。一段ずれて並ぶわけだ。これを遠景から眺めると、
黒真珠、白真珠が螺旋状に連なるように見える。
微小菅は染色体を引っ張るわけだから、どんどん短くなって
最後には不要になってしまう。この急激な変化に対応するためには、
大水槽の魚の群が集中して集まったり、離散したりするように、
アルファ、ベータのセットが短時間に組んだり離れたりできるようだ?。
中心体の内部に中心小体が二つあり、セントリン繊維で二つが結ばれている。
抗γtublin抗体で中心体が見える。
中心体は細胞分裂のM期に活躍するわけであるが、G1−S−G2の
微小菅は中心体から伸長して行くのだが、出発部位は中心小体周辺物質の
中にあるMTOCである。
正確にはγTuRc(γtublin ring complex)γtublin環状複合体である。
中心小体からと誤解しやすく書いてある。
posted by ヘフティー at 16:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

stem cell,niche,hub

stem cell,niche,hub
stem cell幹細胞が分裂して、元と同じ幹細胞ができる。
これを"self-renewal"とか "proliferation" という。
一方、勿論分化していく細胞もできる。"differentiation"
どちらの方向をとるか幹細胞を教育指導するものがある。
従来はmicroenvironmentと言っていた。
形態学的観察で、幹細胞を取り巻き、接触している細胞群が
みえ、hub cellと言う。ハブ空港のハブである。
ショウジョウバエの精巣や卵巣の幹細胞(GSC)germ stem cell
の周囲にはterminal filamentやcap cellやinner sheath cell他が
あり、教育組織を作っている。まとめてnicheニッチやニッチェと
言っている。ニッチ産業と同じ単語だがこの場合はすき間という
意味は無い。英英辞典では
a specialized area in a habitat,supplying the conditions
necessary for the existence of a living organism or
speciesとある。
その教育的指導に山のような論文があり、
培養で使う、胎児子牛血清のfibroblastic growth factorもその一つ。
JAK-STAT pathwayや
bone morphogenic protein(BMP)のhomologであるところの
decapentaplegic(Dpp)が代表的なもので今後勉強したい。
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2012年02月18日

asymmetric cell divisionと中心体

radial gliaが細胞分裂して、自己を複製したり、幼若細胞化して
神経細胞を作ったりする時に不均等な分裂をすることを宮田先生が
発見して、神経解剖学に貢献したわけであるが、
asymmetric cell divisionという言葉で検索すると、1970年前後
には、細菌や酵母の細胞遺伝学では論文が出始めているが、その
仕組みについては、全く解明されていなかった。
そこに、2003年、2007年にYukiko Yamashitaという京大
出身の女性がStanfordで突破口を開いた。
この理論の理解に中心体の遺伝の知識が必要なのでまずこれを勉強
することにした。
posted by ヘフティー at 11:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月13日

TuJ1抗体

Tublinはmicrotubleの構成成分でアルファとベータのダイマーで
できている。GTPからPと受けて変化する。
この中で、ベータtubulinのclassVは神経系に特異的といわれている。

Expression of the class III beta-tubulin isotype
in developing neurons in culture.
Ferreira A, Caceres A.
J Neurosci Res. 1992 Aug;32(4):516-29.

この論文ではmonoclonal抗体のTuJ1を使っている。
ニューロンの伸長期に陽性になると言っている。

前回のHu抗体と同様に神経発生のearly stageのマーカーに
使っている。
posted by ヘフティー at 14:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月11日

Hu抗体

Radial gliaが分裂して自己の再生と神経細胞を産む宮田先生の
論文の予備知識として、Hu抗体について
Hu抗体はparaneosplasicな神経症状の抗体として臨床家に
注目された。基礎医学的には
1,
Marusich MF, Furneaux HM, Henion PD, Weston JA.
J Neurobiol. 1994 Feb;25(2):143-55.

we have also observed neural crest-derived cells
that are both Hu+ and in metaphase of the cell cycle.
We suggest that Hu proteins function early in neurogenic differentiation.
2,
Brain Res Dev Brain Res. 2000 Jun 30;121(2):209-12.
Early markers of neuronal differentiation in DRG: islet-1 expression precedes that of Hu.
Cui S, Goldstein RS.

At early stages many more cells are Islet-1(+) than Hu(+).
In addition, although many cells express both markers, some Islet-1(+)/Hu(-) cells
are observed but the converse is never found.
At later stages, almost all DRG neurons express both markers,
although a few Islet-1(+)/Hu(-) cells are still observed

神経発生学においてneural crest及び、そこから神経細胞の出来る
初期には陽性だが、late stageでは陰性。
posted by ヘフティー at 16:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

radial glia

胎児の脳形成段階で、脳室周辺に核を持ち、長い突起を軟膜に伸ばす
細胞が知られていて、neuroepitherial細胞と呼ばれていた。
glia細胞の染色である、GFAPが陽性なのでRadial gliaと
呼ばれた。この支持細胞らしきものに、よじ登る神経細胞らしき
ものが見えた。脳室周辺には幼若細胞が見られたが、神経細胞と
radial gliaの幼若の区別がアイマイになった。組織化学で
両者が区別が付かなくなった。その分裂細胞の観察で
非均等細胞分裂というものが見付かった。
細胞分裂は同じものが生じるという生物学の常識を覆す
発見だった。名古屋大学の宮田卓樹先生の発見。
分裂が同じ神経細胞が出来る分裂と、非対照で、一方が
神経細胞、一方が前駆細胞で神経細胞の均等分裂を起す
ものがある。
非均等細胞分裂は更に調べて書きます。
posted by ヘフティー at 18:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月03日

よじ登る神経細胞

Mode of cell migration to the superficial layers of fetal monkey neocortex.
Rakic P.
J Comp Neurol. 1972 May;145(1):61-83.

脳室のそばで誕生した、radial glia細胞は、radial fiberを延ばす。
その先端は脳の表層に達する。そのfiberを錐体細胞はジャックと
豆の木のようによじ登って表層に達する。
この論文の主要部分はその様子を電子顕微鏡写真で表す所にある。
次々と上った細胞はそこで、行列を作っ"colum"を形成するのだが
それは別の問題。よじ登る神経細胞はbipolar先端と後方に突起が
ある。
この論文の考案ではもう示唆されているが、radial glia細胞と
bipolar cellは脳室上皮の同一のprogenitor cellから出来る
とか、radial gliaは名前はgliaだがグリア細胞ではないとか、
radial gliaからastrocyteができるとかいう話が今後の話題で
ある。
posted by ヘフティー at 20:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月01日

tangentialな移動

私もtangentialと言う言葉が解からなかったら、ネットで同じ質問を
された方がいて、OKWAVEという所に回答がでていたのでコピさせて
いただきました。
神経細胞ニューロンのstem cellからの発生、migrationの問題で、
興奮性神経(グルタミン)細胞は側脳室の上皮から発生し、
radialに移動してpia軟膜下に達する。
都心から放射状の道路を移動すると思えばわかりよい。
一方、抑制性神経(GABA)細胞はCGE,LGEを
出発して、tangentialに移動するとある。
環状道路を行く感じと愚考している。
線条体の発生初期段階で
CGEcaudal ganglionic eminence,LGElateral ganglionic eminence
そこでtangentialとは?
回答師の説明は
接線方向断面について
樹木の幹の断面のことでしたら、まず年輪が見えるような幹の横断面を
思い浮かべてください。そして、この横断面と直角な縦断面は接線方向断面です。
「tangential:接線方向」とは、
たとえば樹の横断面(ほぼ円形とする)の中に任意の同心円を描いたとき、
その同心円の接線上に刃物入れて、幹の上下方向に直角に切断したことを
表すように使われています。

だそうだ。
posted by ヘフティー at 11:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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