2009年07月08日

癌抑制遺伝子の変異を利用した抗癌剤

Inhibition of Poly(ADP-Ribose) Polymerese in Tumors
from BRCA Mutation Carriers
Fong et al
NEJM.vol.361,123-134 

同号、p189,Editorial
synthetic Lethality -A New Direction
in cancer-Drug Development

この論文は私には全く理解出来ないが、とてつもないものだ
と言うことは解かる。
論文の中心は新しい抗腫瘍薬のフェイズ1の報告。
遺伝子が変異していると乳癌、卵巣癌、前立腺癌を多発する
BRCA1,2の家系で遺伝子検査を拒否した人達。
見付かると高率に乳癌になるので手術になる。
拒否したが勿論心配なので、この薬の治験に参加して
副作用、投与量を調べて副作用は軽く使用出来そうと
いう結果。それが中心だが進行癌にも投与していて有効な
人もいたという。問題は作用機序で本文では解からない。
editorialで解説。
癌抑制遺伝子が働かない人をどう治療するか?

BRCA(breast cancer)1と2。
DNAが損傷すると、ATM(ataxia telangiectasi)遺伝子
(これが糖尿病で話題にした、セリンスレオニンキナーゼ)や
チェックポイント1,2などが修復を指示しDNAの一方の
情報をもとに修理したり、だめなものはアポトーシスさせたり
する。Poly(ADP-Ribose) Polymerese 略してPARPは
base excision repair(BER)に参加しているらしい。
PARPのインヒビターを投与すると、正常細胞やBRCAの
抑制機能のある細胞は大丈夫だが、BRCAの働かない細胞は
死んでしまうそうだ。
posted by ヘフティー at 23:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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