Ito T, Matsubara D, Murakami Y.
Cancer Sci. 2016 Oct;107(10):1527-1538.
肺癌は非小細胞癌NSCLCと小細胞癌SCLCに分けられる。
大細胞癌LCNECといって大型だが小細胞癌のように神経内分泌機能が
あり分類があいまいなものもある。
現在まで細胞遺伝学的な検査でこれらを区別できるものはない。
YAP1遺伝子は細胞の大きさに影響する遺伝子main Hippo pathwayを
支配する遺伝子である。
非小細胞癌189の内YAP1の消失していたものは6例、3%
小細胞癌、41例中、YAP1の消失していたのは40例、98%
大細胞癌、30例中、YAP1の消失していたものは18例、60%
非小細胞癌と小細胞癌は大部分を区別でき、大細胞癌は両者の混在を
思わせる、従来の予測に一致する驚くべき結果が出た。