2012年02月13日

TuJ1抗体

Tublinはmicrotubleの構成成分でアルファとベータのダイマーで
できている。GTPからPと受けて変化する。
この中で、ベータtubulinのclassVは神経系に特異的といわれている。

Expression of the class III beta-tubulin isotype
in developing neurons in culture.
Ferreira A, Caceres A.
J Neurosci Res. 1992 Aug;32(4):516-29.

この論文ではmonoclonal抗体のTuJ1を使っている。
ニューロンの伸長期に陽性になると言っている。

前回のHu抗体と同様に神経発生のearly stageのマーカーに
使っている。
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2012年02月11日

Hu抗体

Radial gliaが分裂して自己の再生と神経細胞を産む宮田先生の
論文の予備知識として、Hu抗体について
Hu抗体はparaneosplasicな神経症状の抗体として臨床家に
注目された。基礎医学的には
1,
Marusich MF, Furneaux HM, Henion PD, Weston JA.
J Neurobiol. 1994 Feb;25(2):143-55.

we have also observed neural crest-derived cells
that are both Hu+ and in metaphase of the cell cycle.
We suggest that Hu proteins function early in neurogenic differentiation.
2,
Brain Res Dev Brain Res. 2000 Jun 30;121(2):209-12.
Early markers of neuronal differentiation in DRG: islet-1 expression precedes that of Hu.
Cui S, Goldstein RS.

At early stages many more cells are Islet-1(+) than Hu(+).
In addition, although many cells express both markers, some Islet-1(+)/Hu(-) cells
are observed but the converse is never found.
At later stages, almost all DRG neurons express both markers,
although a few Islet-1(+)/Hu(-) cells are still observed

神経発生学においてneural crest及び、そこから神経細胞の出来る
初期には陽性だが、late stageでは陰性。
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2012年02月07日

radial glia

胎児の脳形成段階で、脳室周辺に核を持ち、長い突起を軟膜に伸ばす
細胞が知られていて、neuroepitherial細胞と呼ばれていた。
glia細胞の染色である、GFAPが陽性なのでRadial gliaと
呼ばれた。この支持細胞らしきものに、よじ登る神経細胞らしき
ものが見えた。脳室周辺には幼若細胞が見られたが、神経細胞と
radial gliaの幼若の区別がアイマイになった。組織化学で
両者が区別が付かなくなった。その分裂細胞の観察で
非均等細胞分裂というものが見付かった。
細胞分裂は同じものが生じるという生物学の常識を覆す
発見だった。名古屋大学の宮田卓樹先生の発見。
分裂が同じ神経細胞が出来る分裂と、非対照で、一方が
神経細胞、一方が前駆細胞で神経細胞の均等分裂を起す
ものがある。
非均等細胞分裂は更に調べて書きます。
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2012年02月03日

よじ登る神経細胞

Mode of cell migration to the superficial layers of fetal monkey neocortex.
Rakic P.
J Comp Neurol. 1972 May;145(1):61-83.

脳室のそばで誕生した、radial glia細胞は、radial fiberを延ばす。
その先端は脳の表層に達する。そのfiberを錐体細胞はジャックと
豆の木のようによじ登って表層に達する。
この論文の主要部分はその様子を電子顕微鏡写真で表す所にある。
次々と上った細胞はそこで、行列を作っ"colum"を形成するのだが
それは別の問題。よじ登る神経細胞はbipolar先端と後方に突起が
ある。
この論文の考案ではもう示唆されているが、radial glia細胞と
bipolar cellは脳室上皮の同一のprogenitor cellから出来る
とか、radial gliaは名前はgliaだがグリア細胞ではないとか、
radial gliaからastrocyteができるとかいう話が今後の話題で
ある。
posted by ヘフティー at 20:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月01日

tangentialな移動

私もtangentialと言う言葉が解からなかったら、ネットで同じ質問を
された方がいて、OKWAVEという所に回答がでていたのでコピさせて
いただきました。
神経細胞ニューロンのstem cellからの発生、migrationの問題で、
興奮性神経(グルタミン)細胞は側脳室の上皮から発生し、
radialに移動してpia軟膜下に達する。
都心から放射状の道路を移動すると思えばわかりよい。
一方、抑制性神経(GABA)細胞はCGE,LGEを
出発して、tangentialに移動するとある。
環状道路を行く感じと愚考している。
線条体の発生初期段階で
CGEcaudal ganglionic eminence,LGElateral ganglionic eminence
そこでtangentialとは?
回答師の説明は
接線方向断面について
樹木の幹の断面のことでしたら、まず年輪が見えるような幹の横断面を
思い浮かべてください。そして、この横断面と直角な縦断面は接線方向断面です。
「tangential:接線方向」とは、
たとえば樹の横断面(ほぼ円形とする)の中に任意の同心円を描いたとき、
その同心円の接線上に刃物入れて、幹の上下方向に直角に切断したことを
表すように使われています。

だそうだ。
posted by ヘフティー at 11:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

大脳皮質の形成の1

Autoradiographic study of cell migration
during histogenesis of cerebral cortex in the mouse.
Angevine JB Jr, Sidman RL.
Nature. 1961 Nov 25;192:766-8.

大脳の新皮質は6層に、旧皮質は3層に成っているのは
解剖、組織の教科書でよく見られる。
APCanaphase-promoting-complexがCDC20やCDH1と協同して
脳皮質のネットワーク形成に影響することの予備知識として
皮質の階層構成について勉強する。
1961年のこの論文はその出発点にある。
胎児マウスの11日、13日、15日、17日にラベルしたサイミジン
を注射し1時間後の解剖して脳切片のアオートラジオグラフを
調べる。11日には脳室周囲の細胞が染まる。しだいに染まる
細胞が上昇し、最終的に上層に移動する。
皮質の細胞層は脳室周囲に発生し上昇して軟膜下に達する。
論文の実例が明解。
posted by ヘフティー at 23:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月16日

センター試験と小胞輸送

1月16日の朝刊に載っているセンター試験生物の問題に
神経伝達物質の産生、軸索輸送、毒素によるシナプスブロックが
出ていて難しい。
コーネル大学のブログに
「Where are neurotransmitters synthesized,packaged,and transported?」
というタイトルであって絵も素晴らしい。
検索が出にくくて
「cornell university biog PACKAGING NEUROTRANSMITTERS」で出ました。

Tetanus and botulinum-B neurotoxins block neurotransmitter release
by proteolytic cleavage of synaptobrevin.
Schiavo G, Montecucco C.
Nature. 1992 Oct 29;359(6398):832-5.

高校の生物の授業に最先端の進歩が入るのが速い。
領域が広いから先生方も大変だろう。
posted by ヘフティー at 12:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月13日

BETA2/NeuroDと糖尿病、helix-loop-helix

Diabetes, defective pancreatic morphogenesis,
and abnormal enteroendocrine differentiation
in BETA2/neuroD-deficient mice.
Naya FJ, Huang HP, Qiu Y, Mutoh H, DeMayo FJ, Leiter AB, Tsai MJ.
Genes Dev. 1997 Sep 15;11(18):2323-34.
動物のDNAは一生同じであるが、その時期、体の部位によって
読み込まれる情報は異なる。プロモーター、エンハンサーに
転写因子transcription factorが協働する。転写因子は構造として
ホメオドメイン、zinc フィンガー、ロイシンジッパーなどと共に、
helix-loop-helixがある。二つのらせん構造をループが結ぶ。(HLH)
HLH構造を目印に、遺伝子発現が研究され、小脳、膵臓に発現する
BETA2/NeuroDが発見された。同一の遺伝子が発達分化の時期により
異なる機能を持つこともある。
BETA2/NeuroDのホモ欠損(−、−)は出産4,5日で糖尿病で死亡。
E17.5, P0,P2の組織を検査した。E17.5のEはembrio(胎生)日数。
Pは分娩後日数。膵のacinar exocrine cellの発育は悪く、インスリン
産生の欠乏。コレチストキニン産生のenteroendocrine cellの
発育も悪い。出産直後では正常群と比べて脳の発育は差がでない。
理解が難しいのは、糖尿病なのであるが、インスリン補給で
救命できない。グルカゴン産生能はあり、これが抵抗するらしい。
これも解からないのは、細胞のpolarityがabnormalでislet
構造が作れないという。ヘテロ(+、−)は低下を示す。
Mody糖尿病6型がこの異常らしいが、日本にはいないらしい。
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2012年01月10日

膜融合のSNARE仮説

1,
Tag team action at the synapse.
Carr CM, Munson M.
EMBO Rep. 2007 Sep;8(9):834-8.
2,
[Molecular mechanisms of SNARE-mediated synaptic vesicle exocytosis].
SNARE蛋白質が媒介するシナプスエキソサイトーシスの分子メカニズム
Takamori S.
Tanpakushitsu Kakusan Koso. 2008 Dec;53(16 Suppl):2078-83.

神経軸索を電気的に伝えられ、その終末で小胞に蓄えられた物質が
次の細胞へ伝えられる。その時、シナプス前細胞の細胞膜のSNARE
という物質とシナプス後膜にあるSNAREが融合する。
前細胞のシナプス膜とV-SNARE(vesicle)と後細胞の膜とT-SNARE
(target)の融合した状態から、ターミネーターが壁を通り抜ける
ように小胞が通過する。
SNAREはSynaptobrevin/VAMP,Syntaxin,SNAP-25などで
出来ている。
前細胞端末ではカルシュウムの放出から小胞の放出に繋がって
いくが、その時にSynaptotagminという物質が促進的に
Complexinという物質が抑制的に関与するらしい。
このComplexinがAPCと関係するという報告がBonniの
グループから出ている。
これ等はRothmanが1990年ごろ述べた
「膜融合のSNRE仮説」というものだがほぼ認められている。
彼はゴルジ装置の小胞排出にN-etylmaleimideという物質の
発見から始まったが、有機溶媒のようなものだろう。
posted by ヘフティー at 18:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

NeuroDの働き

NeuroD is required for differentiation of the granule cells
in the cerebellum and hippocampus.
Miyata T, Maeda T, Lee JE.
Genes Dev. 1999 Jul 1;13(13):1647-52.

NeuroDは1995年にLee JEによって発見され、ショウジョウバエの
胚細胞をhelix-loop-helix蛋白により神経細胞に分化させる
transcription factorで、その後内分泌系の関与も発見され
NeuroD/BETA2の名で遺伝性の糖尿病領域でも注目されている物質である。
NeuroD欠損マウスNeuroD-は糖尿病で生き延びられない。
NeuroD-に、インスリンプロモーターをtransgenicすると、
糖尿病死を免れられる。NeuroD-/Tg。これを観察した。
生後30日観察。外観は正常だがやや小さく、よく転ぶ。
大脳は変化が目立たないが、小脳は後部が小さく、
granular cellの分化が特に後部で起こらない。
大脳海馬で、アンモン角は保たれるが、歯状核DGの形成が
起こらない。
posted by ヘフティー at 18:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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